Protocols
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cDNAは1本鎖と2本鎖で用いることがあるが、cDNA Libraryを作る場合をのぞき、2本鎖で用いることはまれである。RT-PCRなどに用いる場合には1本鎖用のキットを用いること(2本鎖用のキットが中途半端になくなるので)。
Step 1 RNA抽出
別ページ参照。
Step 2 DNase処理
DNase処理を行っておかないと、genomic DNAのコンタミネーションの影響を避けられない。必ず行うこと。
39 μL total RNA (5 µg) + dH2O
5 μL 10x DNase buffer
5 μL BSA (2 µg/µL)
1 μL DNase
37℃、30分→70℃、3分→4℃、Hold(1サイクルのみ)
反応後、フェノクロ抽出を行って、エタノール沈殿により回収する。適宜RNase free水に溶解して濃度を測定後、次のステップへ。
Step 3 cDNA合成
1st Strand cDNA synthesis: SuperScriptIII cDNA Synthesis Kit(Invitrogen)
1)サーマルサイクラーを用いて次の反応を行う(annealing)。
8 μL total RNA (500 ng, DNase処理済) + dH2O
1 μL dNTP
1 μL Random Primer/Oligo dT primer
65℃、5分→4℃、Hold(1サイクルのみ)
2) サーマルサイクラーを用いて次の反応を行う(Reversetranscription)。
10 μL 1)の反応液
2 μL 10x RT buffer
4 μL 25 mM MgCl2
2 μL 0.1 M DTT
1 μL RNase OUT
1 μL SuperScript III
50℃、50分→85℃、5分→4℃、Hold(1サイクルのみ)
3)サーマルサイクラーを用いて次の反応を行う(RNA分解)。
20 μL 2)の反応液
1 μL RNase H
37℃、20分→4℃、Hold(1サイクルのみ)
2nd Strand cDNA synthesis: cDNA Synthesis Kit(TaKaRa)
1)1.5 ml容の高速遠心チューブに10 μlの5×1st strand synthesis buffer、5 μlのRNase Inhibitor、5 μlのdNTP mixture、5 μl Oligo dT18、10 μl DEPC処理水を入れて、緩やかに混和
2)単離したmRNAのエタノール沈澱物に10 μlのTE溶液を加えて溶解
3)これを1)のcDNA合成溶液に加え、緩やかに混和
4)5 μlの RAV-2 RTase (20 U/μl)を加え、緩やかに混和
5)室温に10分間静置
6)42℃に60分間インキュベートしてmRNAからDNAへの逆転写反応を行った後、氷冷
7)反応後のチューブに50 μlの5× 2nd strand synthesis buffer、102.5μl DEPC処理水を加える
8)32.5μl E. coli DNA polymerase 、5μl E. coli ribonuclease H / E. coli DNA Ligase Mixtureを加え、緩やかに混和
9)12℃に60分インキュベート
10)22℃に60分インキュベート
11)70℃に10分インキュベート
12)反応液に10μlのT4 DNA polymeraseを加え、緩やかに混和
13)37℃に10分間インキュベート
14)25μl の0.25 M EDTA (pH 8.0)と25μl の10% SDSを加え、反応を停止
15)フェノール/クロロホルム抽出を2回反復
16)水層についてクロロホルム抽出
17)水層に1/2容の7.5 Mの酢酸アンモニウム、2容のエタノールを加え、エタノール沈澱の状態で-20℃に保存
cDNAの合成
Wednesday, February 13, 2008