Protocols
Protocols
Hanahan法(Hanahan, 1983)
1)M9寒天プレート上の単一コロニーを炎熱滅菌した白金耳に接触し、5 mlのM9最少培地に接種
2)37℃で一晩振盪培養
3)100 mlのψB培地の入った500 ml容三角フラスコへ2)の種培養液1 mlを加える
4)37℃で振盪培養
5)濁度(A600)が0.5~0.7になったら氷冷
6)50 mlずつ遠心管に分け、6000 r.p.m.、室温で5分間遠心
7)沈澱に20 mlのTfb(30 mM酢酸カリウム、100 mM RbCl、10 mM CaCl2、50 mM MnCl2、15% (v/v) Glycerol)を加え、氷冷しながら緩やかに溶解
8)1時間氷冷
9)3000 r.p.m.、室温で5分間遠心
10)沈澱に2 mlのTfb(10 mM MOPS、10 mM RbCl、75 mM CaCl2、15% (v/v) Glycerol)を加え、氷冷しながら緩やかに溶解
11)一本にまとめ、30分間氷冷
12)100 μlずつ高速遠心チューブに分注し、直ぐさま液体窒素で凍結
13)-80℃で融解しないよう保存
井上・野島法(Inoue et al., 1990)
1)LB寒天プレート上の単一コロニーを炎熱滅菌した白金耳に接触し、3 mlのSOB培地に接種(このときMg2+を添加することを忘れないように=使用時添加のこと)
2)26.5℃で18時間振盪培養
3)150 mlのSOB培地の入った500 ml容三角フラスコへ2)の種培養液600μlを加える(このときMg2+を添加することを忘れないように=使用時添加のこと)
4)26.5℃で振盪培養(5~6時間)
5)濁度(A600)が0.1~1.0(出来れば0.4~0.8)になったら氷冷、10分間
6)50 mlずつ遠心管に分け、3000 r.p.m.、4℃で15分間遠心
7)沈澱に50 mlのTransformation Buffer(10 mM PIPES、15 mM CaCl2、250 mM KCl)を加え、氷冷しながら緩やかに溶解(1本にまとめる)
8)10分間氷冷
9)3000 r.p.m.、4℃でで15分間遠心
10)沈澱に12 mlのTransformation Bufferを加え、氷冷しながら緩やかに溶解
11)少しづつDMSOを加える(合計840 μl)
12)10分間氷冷
13)1.5 ml容高速遠心チューブに100 μlづつ分注し、ふたをした後即座に液体窒素につける
14)そのまま-80℃で融解しないよう保存
いずれの方法で作成した場合も、うまくいったかどうかの確認が必要。pBluescriptなどの精製dsDNAプラスミドを用いて形質転換を行い、一本のチューブあたり10,000,000 cfu/migro-g以上の形質転換能がなくては実用的でない。また、全くプラスミドを入れないコントロール実験を行って、コロニーが出現しないことも確認すること。
大腸菌 Competent cellの作成
Wednesday, February 13, 2008