Protocols
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形質転換
1)100 μlのコンピテントセルを融解し、15~30 μlのベクターアームライゲーション済みDNA溶液と混合
2)直ぐに0℃に30分間保持
3)42℃に45秒間保持
4)0℃に2分間保持
5)880 μlのLB培地を加え、37℃で1時間振盪(形質転換させた大腸菌の前培養)
形質転換株の選抜
1)LB-Amp,IPTG,X-Galプレートに前培養した大腸菌懸濁液を適量プレーティング
2)37℃で一晩培養
3)形質転換株をコロニーの色で識別
・野生株:アンピシリン耐性ではないので死滅
・ベクターにDNA断片の挿入されていないプラスミドの形質転換株:IPTGによりβ-galactosidaseが発現する(α-complementation、下の註を参照)ため、X-Galが分解して青いコロニーとなる
・ベクターにDNA断片の挿入されたプラスミドの形質転換株:DNAが挿入してしまうとβ-galactosidaseが正常に発現できないため、X-Galは分解せず、白いコロニーとなる
白いコロニーのある部分にはシャーレに印と番号をふる
4)形質転換株の保存のため、別のLB-Amp,IPTG,X-Galプレートにレプリカを作り4℃に保存
註:α-complementationについて プラスミドベクターpBluescriptは、組み換えを起こさなければ正常なβ-galactosidaseのアミノ基側のポリペプチドをコードする遺伝子を持っている(lacZ)。β-galactosidaseの残りのカルボキシル基側をコードする遺伝子を染色体DNAあるいはF因子などのプラスミドにもつ宿主菌に形質転換させることができれば、この二つのポリペプチドが共同してβ-galactosidaseの活性をもつ。今回は、JM109株を宿主菌として使用したが、F因子にlacZΔM15を持っている。
大腸菌の形質転換
Wednesday, February 13, 2008