Protocols

 
 

PureLink Plasmid MiniPrep Kit (Invitrogen)
1)目的プラスミドを保有する大腸菌を、50μg/mlでアンピシリンを含むLB培地1.5 ml中でおよそ10時間(一晩)培養

2)1.5 ml容高速遠心チューブに移し、12000 r.p.m.、4℃で1分間遠心

3)上清を除去(アスピレーターまたはマイクロピペット)

4)大腸菌の沈澱に250μlのResuspension Buffer (R3)を加え、激しく混合

5)250μlのLysis Buffer (L7)を加え、転倒混和、5分静置(5分を超えないこと)

6)350μlのPrecipitation Buffer (N4)を加え、転倒混和

7)12000 r.p.m.、室温で10分遠心

8)上の遠心の間にサンプルの数だけカラムを取り出し、2 mL容チューブにセットしておく。試料の名前はカラムの側面、チューブの外に出ている狭い部分に書いておくこと(内側に書くとアルコールで消える恐れあり)

9)用意したカラムの上に上清を移す。

10)12000 r.p.m.、室温で60秒遠心

11)Collection Tubeに落ちた溶液を捨てたあと、カラムを戻す。

12)Wash Buffer (W10)を500μl重層し、1分静置

13)12000 r.p.m.、室温で60秒遠心

14)Collection Tubeに落ちた溶液を捨てたあと、カラムを戻す。

15)Wash Buffer (W9)を700μl重層

16)12000 r.p.m.、室温で60秒遠心

17)Collection Tubeに落ちた溶液を捨てたあと、カラムを戻す。

18) 12000 r.p.m.、室温で60秒遠心(乾かすため)

19)カラムを添付の1.5 ml容高速遠心チューブに移し、TE を75μl重層

15)室温に1分静置

16)12000 r.p.m.、室温で2分遠心

17)溶出液のみ回収



GFX Micro Plasmid Prep Kit (GE)
1)目的プラスミドを保有する大腸菌を、50μg/mlでアンピシリンを含むLB培地1.5 ml中でおよそ10時間培養

2)1.5 ml容高速遠心チューブに移し、12000 r.p.m.、4℃で1分間遠心

3)アスピレーターによって上清を除去

4)大腸菌の沈澱に150μlのSolution I(100 mM Tris-HCl, 10 mM EDTA, 400 μg/mL RNaseI, pH 7.5)を加え、激しく混合

5)150μlのSolution II(0.19 N NaOH, 1% SDS)を加え、転倒混和

6)300μlのSolution III(5 M 酢酸-3 Mカリウム)を加え、転倒混和

7)12000 r.p.m.、室温で5分遠心

8)上の遠心の間にGFX columnの底についているcapを折って外し、キットに付属のCollection Tubeの上に載せておく

9)用意したGFX Columnの上に上清を移す。1分放置

10)12000 r.p.m.、室温で30秒遠心

11)Collection Tubeに落ちた溶液を捨てる。(また、必要があればSolutionIIIを300μl重層して遠心、の操作をもう一度加える。E.coli XL1-Blue - pBluescript系の時は特に必要はない)

12)Wash Bufferを400μl重層

13)12000 r.p.m.、室温で60秒遠心

14)GFX Columnを新しい1.5 ml容高速遠心チューブに移し、TE を100μl重層

15)室温に1分保持

16)12000 r.p.m.、室温で1分遠心

17)溶出液のみ回収



Flexi Prep Kit (旧Pharmacia社、昔よく用いていた)
1)目的プラスミドを保有する大腸菌を、50μg/mlでアンピシリンを含むLB培地2 ml中でおよそ10時間培養

2)2 mlのうちのおよそ1.5 mlを2 ml容高速遠心チューブにとり、12000 r.p.m.、4℃で1分間遠心(ssDNA単離が可能なプラスミドの場合は残りの大腸菌懸濁液を4℃で保存して、ssDNA単離に使用できる)

3)アスピレーターによって上清を除去

4)大腸菌の沈澱に200μlのSolution I(100 mM Tris-HCl, 10 mM EDTA, 400 μg/mL RNaseI, pH 7.5)を加え、激しく混合

5)200μlのSolution II(0.19 N NaOH, 1% SDS)を加え、転倒混和

6)200μlのSolution III(5 M 酢酸-3 Mカリウム)を加え、転倒混和

7)12000 r.p.m.、室温で5分遠心

8)上清を別の1.5 ml容高速遠心チューブに移す

9)420μlのイソプロパノールを加え、転倒混和

10)室温に10分間保持(このステップはとばしてよい)

11)12000 r.p.m.、室温で10分間遠心、リンス

12)懸濁させたSephaglas FPの溶液を150μl加え、1分間激しく混合

13)12000 r.p.m.、室温で15 s遠心後、上清を除去

14)200μlのWash bufferを加え、激しく混合

15)12000 r.p.m.、室温で15 s遠心後、上清を除去

16)300μlの70% Ethanolを加え、激しく混合

17)12000 r.p.m.、室温で15 s遠心後、上清を除去

18)10分間、風乾させる

19)50μlのTEを加え、激しく混合して懸濁する

20)5分間室温でインキュベート(ときどきタッピングをして懸濁状態を保つ)

21)12000 r.p.m.、室温で1分間遠心後、上清を別のチューブに移す

(ここでどうしてもSephaglas FPの担体も吸ってしまいがち。気になるようなら、上清を別のチューブに移してから再度1分間遠心して上清を取る。また、フェノール・クロロホルムによる精製を行うと、制限酵素処理がうまくいきやすい)



この他にも市販のキットが多数ある。

その場合には説明書に準拠すれば確実にうまく取れます。

プラスミドdsDNAの抽出(Mini-Prep.;キットによる抽出)

Monday, March 3, 2008

 
 

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