Protocols

 
 

☆以下のプロトコールは、添付の説明書に基づいたものですが、一部使いやすいように変更を加えています。液体窒素で凍傷しないように気をつけて実験を行うこと。


  1. 1)新鮮試料を液体窒素で瞬間凍結する。あるいは、-80℃で保存してある試料を液体窒素中に移す。

  2. 2)専用の2 mLマイクロチューブ(丸底)にメタルコーンを入れて蓋をし、液体窒素で冷却する。同時に、チューブホルダーの留め具だけ外しておいて、液体窒素中に浸けておく。

  3. 3)液体窒素中で冷やしたピンセットを使って、試料を2)のチューブに移す。200 mgくらいまでが適当と思われる。作業をしている間に融けてしまわないよう、時々液体窒素中で冷やしながら移すと良い。

  4. 4)必要量採取したら、チューブを液体窒素中のチューブホルダーに移す。3本になるまで、この状態のままおいておいてよい。

  5. 5)チューブホルダーを液体窒素中から取り出し、留め具を装着する。

  6. 6)蓋を閉めた後、もう一度液体窒素中に投入し、しっかりと冷却する。

  7. 7)冷えたチューブホルダーを取り出し、本体の筒内に入れる。筒の蓋には上下はないので開けやすい方を開ける。

  8. 8)蓋を閉め、約30回激しく振る。

  9. 9)直ちに蓋を開け、チューブホルダーを取りだし、留め具を外す。

  10. 10)中からチューブを取り出し、これを液体窒素中へ戻す。この作業を行うことで、メタルコーンに付着した植物試料が離れやすくなる。[チューブが割れている場合→下欄参照]

  11. 11)液体窒素からチューブを取り出し、ピンセットでメタルコーンを取り出す。なるべく粉砕試料の持ち出しの少ないように注意する。

  12. 12)チューブの蓋をし直して、微粉砕作業は終了。直ぐに使わない場合、粉砕試料は-80℃で保存する。



[チューブが割れている場合]

凍結したチューブは粉砕作業後にしばしば割れている。割れたチューブを液体窒素中に戻すと流れ出てしまい、かなりのロスが出かねない。サンプルホルダーからチューブを出したときに割れている場合、液体窒素中に入れず、即座に新しいチューブに移す。その手順は以下の通り。

  1. a)新しいチューブをを用意してラベルを書き直す。

  2. b)チューブは液体窒素中で冷却してとりだす。

  3. c)試料が融けかけていない限り、ここでメタルコーンを取り出す。メタルコーンは後からでも除去できるが、可能なら新しいチューブに移す前に取り除いておくとピンセットでつまみやすい。

  4. d)割れたチューブと新しいチューブの口がずれないように合わせ、ひっくり返して内容物を新しい方に移す。壁面に付着している場合、机の上でたたくようにすると比較的容易に移せる。

  5. e)即座に液体窒素中で冷却する。


 

SKミルを用いた微量植物試料の凍結微粉砕

Wednesday, February 18, 2009

 
 

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